MICHAEL REEVES GOLDFISH トレード実験を徹底解説
「Michael Reeves goldfish」というワードがYouTubeやX(旧Twitter)、投資系ミームで出回り始めたとき、多くの人はただのネタ動画だと思いました。「カオス系プログラマーが小さな金魚に自分のポートフォリオをYOLOさせる」という一文だけで、すでに十分にツッコミどころ満載だからです。ところが実際の仕組みをよく見ると、このプロジェクトは単なるギャグではありませんでした。ライブ配信文化、アルゴリズム取引、行動ファイナンス、そしてダーク寄りのテック系ユーモアが、よく練られたコードとつながっていました。この記事では、日本の投資家やクリエイターの目線も交えながら、「誰がMichael Reevesなのか」「金魚トレードの裏側の技術」「短期売買と“ほぼ運ゲー”な現実」まで、じっくり整理していきます。
Michael Reevesとは
「Michael Reeves goldfish」を理解するには、まずはアクアリウムの向こう側にいる本人を知る必要があります。Michael Reevesは、もともとソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートさせ、その後YouTubeを中心としたコンテンツクリエイターになった人物です。彼が人気を集めたのは、決して企業プレゼンのようなきれいなデモではなく、「コード+カオス」を全力でぶつけた実験動画でした。ちゃんと動くのに、使い道はほぼゼロなマシンばかり作る、という逆張りスタイルです。
初期の動画では、プログラミング解説と言いつつ、実際の構成はほとんどコント。編集テンポは速く、自虐とブラックジョークが飛び交い、その真ん中でコードだけは妙に真面目に書かれていきます。ロボットに電流を流したり、レーザーでターゲットを追いかけさせたり、「それ絶対プロダクトにはならないでしょ」というものばかり。でも、このギャップこそが視聴者をつかみました。「ちゃんと理解している人が、あえてバカなことを全力でやる」スタイルは、世界中のミームトレーダーや理系オタクにとって、非常に刺さりやすいのです。
多くのテック系インフルエンサーが、真面目な表情で「これで経済的自由を」と語る一方で、Reevesは真逆のポジションを取ります。彼の動画のメッセージは、どう見ても「これを真似して自分の貯金でやるな」。ゴールドフィッシュ実験においても、それは同じです。彼は金融アドバイザーを自称することはなく、むしろ「こういうことを可能にする技術はあるけれど、だからといってやるべきとは限らない」というスタンスを、笑いとともに見せています。
彼のファン層を日本風に言えば、「兼業エンジニア」「大学の情報系学生」「デイトレやスイングに興味がある個人投資家」「単にカオスなガジェットが好きな人」などのごった煮コミュニティです。つまり、東証の板や米株のチャートは見るけれど、同時にRedditやXのミームもガッツリ見るタイプ。相場の“合理的な顔”と“お祭り騒ぎの顔”の両方を理解している層です。そんな人たちにとって、「金魚に任せても人間とあまり変わらないのでは?」という示唆は、冗談に見えつつも、どこかで刺さるテーマでした。
また、Reevesは典型的な「ストリーマー世代」のクリエイターでもあります。アイデアがツイートや配信の雑談レベルで出てきて、そのまま企画化、そして本当に実装されてしまうスピード感。普通なら「金魚に株を選ばせる」などという話は飲み会のネタで終わりますが、彼の場合はそこからハードウェアの調達、配線、カメラのセットアップ、コードの実装、ブローカーAPIとの接続まで一気に進みます。この「思いつきから実装までの距離の短さ」が、ゴールドフィッシュ実験の存在そのものを可能にしました。
なぜ金魚が最高の相棒だったのか
金魚というキャラクター選びは、単なる「かわいいから」ではありません。世界中どこで見ても「あ、これはペットの魚だ」と一瞬で認識されるほど普遍的な存在であり、「3秒で忘れる」といったステレオタイプも相まって、「完全にランダムな意思決定」の象徴として機能します。ポートフォリオの評価額には1ミリも興味がない生き物に、実際の株取引のトリガーを任せるというギャップは、それだけで強烈なストーリーです。
撮影・技術面から見ても、金魚はちょうど良い被写体です。動きはそこそこあるが、猫のように画面外へ一瞬で消えるわけでもなく、一定の範囲内をくるくる回ってくれます。一般的なカメラとPCでも追従が可能で、照明もアクアリウム用のライトで十分。固定カメラ+オーバーレイUIという構成に非常にマッチしやすいのです。日本の配信文化で言えば、ゲーム画面に自分の顔とチャット欄を出す「おなじみのレイアウト」を、丸ごと水槽に置き換えたようなものだと言えます。
さらに、インターネット文化との相性も抜群です。猫動画や柴犬の写真がバズりやすいのと同じで、「ペット+予想外の行動」の組み合わせはそれだけでシェアされやすいコンテンツになります。高頻度取引(HFT)のアルゴリズムやブローカーAPIの仕様を単体で語っても、専門家以外には刺さりにくいでしょう。でも、「金魚がBUYゾーンに入ったらピコーンと音が鳴って、本当に株が約定する」という構図なら、投資経験ゼロの人でもニヤッとしてくれます。
Reevesのブランドは、「正気ならやらないことを、本気の技術で実現する」というところにあります。それは日本の視聴者から見ても、ある種の職人芸のように映ります。彼の動画を投資ノウハウとしてではなく、テクノロジーと人間の変な関係性を描いたエンタメとして捉えると、「Michael Reeves goldfish」の意味合いがかなりクリアになります。「やってみたらどうなるか」という好奇心と、「だからといって真似したらダメだよ」という暗黙のメッセージが、同時に存在しているのです。
Reevesは実務レベルのプログラミングスキルを持ちながら、あえて“役立たない”装置を作ることで人気を獲得した。
ゴールドフィッシュ実験は投資ノウハウではなく、「技術とカオスの境界」を見せるエンタメとして設計されている。
金魚は「完全ランダムな意思決定」の象徴として、短期トレードの運要素を可視化する役割を担っている。
ペット×テックという構図は、難しいアルゴトレの話を、ミームとして世界中に広がりやすい形に変換している。
このプロジェクトを“投資手法”ではなく“パフォーマンスアート”として理解すると、期待値とリスクのバランスを誤解しにくくなる。
結果的に、「Michael Reeves goldfish」というフレーズは、単なる1本の動画タイトルを超えて、「市場って、結局どこまでがロジックで、どこからが運なの?」という問いの象徴になりました。コードもネタも全力でやるスタイルは、日本の「職人+ボケ」という感覚にもどこか通じるものがあります。真剣な技術とふざけた発想が同居しているからこそ、この金魚トレードの話は、ただの一発ギャグとして消費されず、長く語られ続けているのかもしれません。
ゴールドフィッシュ・ボットの仕組み
ストーリーだけを聞くと、「金魚が泳ぐ→株が動く」という単純なネタに思えますが、舞台裏にはそれなりにしっかりしたシステム設計があります。Michael Reevesの「goldfish bot」は、カメラ映像から金魚の位置を検出し、その座標を事前に決めたマス目に当てはめ、さらにリスク制御のルールを通してからブローカーAPIに注文を投げる、という流れで動いていました。日本の個人投資家に馴染みのある表現で言えば、「入力部分だけランダムな、かなり変態的な自動売買プログラム」です。
まず、物理的なセットアップから見ていきましょう。水槽の正面をカメラで固定撮影し、その映像上に仮想的なグリッド(マス目)をかぶせます。例えば、横方向に銘柄ごとのエリア、縦方向に「BUYゾーン」「HOLDゾーン」「SELLゾーン」といった領域を割り当てるといった具合です。金魚がどのマスにいるかによって、「どの銘柄に対して、どのアクションを取るか」が決まる仕組みになっています。イメージとしては、「水槽全体が巨大なタッチパネルUIになっている」感じです。
そこに、コンピュータビジョン(画像処理)が組み合わさります。カメラから送られてくる映像をフレーム単位で取得し、その中から「金魚らしき色と形」を抽出する処理を走らせます。背景や飾りのオブジェクトと区別するために、色相や輪郭の形、動きの連続性などを条件にしてフィルタリングすることもできます。特に難しいディープラーニングを使わなくても、オープンソースのライブラリレベルで十分実装可能なタスクです。
金魚の座標が取れたら、それを先ほどのマス目に落とし込んでいきます。例えば、右から2番目の列が「米国テック株」、左端が「インデックスETF」、中央が「現金ポジション」に対応している、といったマッピングが考えられます。縦方向は、「上に行くほど買い寄り、下に行くほど売り寄り」といった形でルール化し、その組み合わせで「A銘柄を1口買う」「B銘柄を一部利確する」といったシグナルを生成します。
金魚の座標が注文になるまで
もちろん、金魚が1フレームだけBUYゾーンをかすっただけで注文を飛ばしていたら、あっという間にトレードログが地獄絵図になります。そこで重要になるのが「フィルタリング」と「リスク制御」です。たとえば「同じマスに1秒以上とどまったら有効シグナルとする」「一定時間に1回しか実注文を出さない」「1回あたりの発注数量はごく小さくする」といった条件を組み合わせることで、システム全体の暴れ方を抑えます。
このあたりの設計は、実はかなりリアルなアルゴリズム取引と共通しています。日本の自動売買コミュニティでも、テクニカル指標やニュースをトリガーにしたシステムトレードにおいて、「ノイズでトリガーが連発しないよう、連続シグナルの間隔を空ける」「ポジションサイズを口座残高やボラティリティに応じて制限する」といった工夫がよく行われます。Reevesのgoldfish botは、入力がランダムなだけで、周辺のガードレール部分はむしろ真面目な設計だと言えるでしょう。
シグナルが確定したら、次はブローカーAPIを介して実際の注文に変換されます。多くの海外オンラインブローカーは、株式やETF、場合によっては暗号資産の注文を外部アプリケーションから出せるAPIを提供しています。プログラム側では、「銘柄コード(ティッカー)」「売買区分(買い/売り)」「数量」「注文タイプ(成行・指値など)」を組み立て、APIのエンドポイントに送信。サーバー側が受け付ければ、そのままマーケットに流れます。
外から見ると、これらの注文は普通のリテール投資家の発注と何も変わりません。取引所のオーダーブックは、「このアカウントから、この銘柄に、この数量の注文が来た」という事実しか見ていません。その注文の裏で、金魚がのんきに泳いでいようが、人間が真剣にチャートをにらんでいようが、システムにとっては等しく1件のオーダーです。このギャップが、実験そのものに独特のブラックユーモアを与えています。
最後に、視聴者向けの「見せ方」のレイヤーがあります。動画上では、水槽の映像に加えて、金魚がいるマスをハイライト表示したり、「BUY」「SELL」のテキストや効果音を重ねたり、現在の損益をリアルタイムで表示するオーバーレイが用意されていました。これは、単に派手な演出というだけでなく、「どのようなルールでシステムが動いているのか」を視覚的に説明する役割も果たしています。
こうして見ていくと、goldfish botは「ランダムなシグナル発生装置+真っ当な執行エンジン」という二重構造になっていることがわかります。偶然性そのものはごまかさずに前面に出し、しかしその偶然をマーケットにつなげる橋の部分は、実務レベルとあまり変わらない。日本の自動売買に興味がある人からすると、「入力だけ変えて、自分用のシステムに置き換えたくなる」ような設計だと言ってもよいかもしれません。
水槽の映像に仮想グリッドをかぶせ、金魚の位置とアクション(買い・売り・何もしない)を対応付けている。
コンピュータビジョンによって、連続するフレームから金魚の座標を抽出し、ノイズと背景を除去している。
滞在時間や発注間隔、ポジションサイズなどのルールで、シグナルの暴走と過剰トレードを抑制している。
ブローカーAPIを通じて、生成されたシグナルを実際の株式・ETF注文としてマーケットに流している。
視聴者向けのオーバーレイUIが、金魚の動きと口座の増減をリアルタイムで見せることで、実験を“スポーツ観戦化”している。
遠目には「ただのネタ動画」に見えるこのシステムですが、中身を分解してみると、実は多くの自動売買システムと構造が似ていることがわかります。違うのは、入力に使っているデータがローソク足ではなく金魚という点だけ。データを読み取り→ルールに当てはめ→リスクフィルターを通し→注文を出す、というパイプラインそのものは、日経先物や米株、FXで動いているシステムと本質的に同じです。これに気付くと、「自分のトレードも、もしかして金魚とそう大差ないのでは?」という、少しヒヤッとする感覚が生まれてきます。
この実験が示すこと
笑いどころとしてのインパクトが落ち着いたあと、「Michael Reeves goldfish」実験が残すのは、意外と重い問いです。もし、ランダムに動く金魚であっても、きちんとしたリスク制御と複数銘柄への分散を行えば、それなりに“それっぽい”成績曲線を描けてしまうとしたら――それは、多くの個人トレーダーが信じている「自分の実力」と、実際のところかなり重なっているのではないか、という疑念です。
行動ファイナンスの研究では、人間は一時的な成功体験を「再現可能なスキル」だと勘違いしやすいことが繰り返し示されています。たまたまうまくいった数回のトレードを“自分の戦略”だと思い込み、その裏にある運の要素を過小評価してしまうのです。金魚トレードの動画を見ていると、それと同じ構造が視覚的に浮かび上がってきます。金魚がたまたまBUYゾーンに長く留まった結果、数回連続で利益が出る場面を見れば、多くの視聴者は「この魚、運がいいな」ではなく、「この魚、なかなかやるな」と擬人化したくなります。
運と実力、そしてミーム銘柄
実際のマーケットでも、運と実力を切り分けるのは非常に難しい問題です。とくに日足や5分足レベルの短期スパンでトレードしていると、結果は相場環境やニュース、たまたまのタイミングに大きく左右されます。それにもかかわらず、人間は「このエントリー根拠は自分の読みのおかげだ」と考えがちです。金魚ボットは、その「思い込みの余地」をほぼゼロにした状態でも、それなりにそれっぽい損益曲線ができてしまうことを示しています。
ここで、いわゆるミーム株や、SNS発のテーマ株ブームを思い出してみましょう。海外だけでなく、日本の個人投資家の間でも、Xや掲示板で話題になった銘柄に短期資金が集中する現象は珍しくありません。そこでは、企業の長期的なファンダメンタルズよりも、「今、どれだけ話題になっているか」「どれだけボラティリティがあるか」のほうが優先される場面も多いでしょう。そのような環境では、「分析の結果こう判断した」というストーリーがあっても、実際にはかなりの部分をランダムウォークと群集心理が決めています。
金魚実験は、この現実に対してかなり辛辣な鏡を突きつけます。「もし、あなたの代わりに金魚がボタンを押していても、短期的な成績はそんなに変わらないかもしれない」という可能性を、笑いながら提示しているのです。これは、日本の個人投資家にとっても他人事ではありません。特に、ロットを張った信用取引やハイレバFX、仮想通貨の短期売買をしていると、自分の“読み”と“たまたまうまくいった相場環境”の区別が曖昧になりがちです。
もちろん、だからといって「分析は全部ムダ」「何をやっても一緒」という話にはなりません。重要なのは、「短期の結果から自分の実力を過大評価しない」という態度です。goldfish botのシステムをよく見ると、実は一番価値があるのは金魚ではなく、その周りを囲んでいるルールのほうだとわかります。ポジションサイズの上限、銘柄の分散、連続損失が出たときのストップ、といった部分は、そのまま人間トレーダーにも適用できる“ガチの技術”です。
短期トレードの結果は、スキルよりも単純な運と相場環境の影響を大きく受けることが多い。
人間は成功したトレードにストーリーを後付けしがちで、「たまたま」を「実力」に変換してしまうバイアスがある。
ミーム株や話題銘柄への集中投資は、ファンダメンタルズよりも群集心理とボラティリティに左右されやすい。
goldfish botの一番“真面目な”部分は、金魚ではなく、ポジション管理や分散、ストップルールなどのリスク管理フレームだと言える。
「自分のトレードは金魚以上か?」と一度問い直してみること自体が、過信を防ぐための良いチェックになる。
リスクを学ぶ新しい教材として
「Michael Reeves goldfish」のもう一つの面白さは、投資教育やリテラシー向上の教材としても使える点です。日本でも投資や金融教育への関心は高まっていますが、実際のところ、教科書的な説明や長文の解説だけでリスク感覚を身につけるのは簡単ではありません。特に、短期売買やレバレッジ商品における「ドローダウンのしんどさ」や「ボラティリティの体感」は、頭で理解するのと、視覚的に・感情的に理解するのとでは大きな差があります。
goldfish実験の良いところは、「笑いながらも、リスクの現実が目に見える」という点です。動画の中で、口座残高グラフが上下に大きく揺れる様子を見れば、たとえそれがデモ資金であっても、「こういう値動きに本気のお金を乗せたら、メンタルがどうなるか」を自然と想像してしまいます。これは、単に「レバレッジには注意しましょう」と文字で書くよりも、ずっと強いインパクトがあります。
教育現場で応用するなら、金魚そのものを真似する必要はありません。たとえば、大学のゼミや社会人向けセミナーで、「サイコロや乱数ジェネレーターをシグナルにした疑似トレード」を行い、複数パターンのリスク管理ルールを比較することができます。同じ“運任せ”であっても、「何もルールを決めないケース」と「ポジションを抑えて分散・損切りルールを守るケース」とでは、資産曲線の形がまったく違う、ということを、実験として体験できるわけです。
Reevesの動画が優れているのは、この「リスクを体感で学ばせる」デザインが自然に組み込まれているところです。視聴者は、最初は「金魚かわいい」「やってることヤバい」で笑いながら見始めますが、途中から口座の増減にハラハラし始めます。「あ、ここで下がるのか」「なんでそこでBUYゾーンに行くんだ」と、なぜか金魚の行動に感情移入してしまう。その感情の揺れこそが、本来は自分のお金でトレードをするときに直面するメンタルの揺れとよく似ているのです。
日本の個人投資家にとっても、この視点は非常に重要です。東証や米国市場、仮想通貨など、異なるタイムゾーンとボラティリティを持つマーケットを同時に追いかけるのは、それだけでメンタル負荷の高い行為です。すべての値動きをリアルタイムで追おうとすると、生活リズムも崩れますし、冷静な判断も難しくなります。goldfish実験は、「相場の全てをコントロールしようとするのは不可能であり、むしろ自分がコントロールできるのはルールとリスクだけだ」という、シンプルだが忘れがちな事実を思い出させてくれます。
最終的に、「Michael Reeves goldfish」という言葉は、現代のマーケットに対するある種の感覚を象徴しています。つまり、「データとストーリーとアルゴリズムと運がごちゃ混ぜになっている場所で、私たちは取引している」という感覚です。日本から世界の市場を見るとき、そのカオス感は一層強く感じられるかもしれません。だからこそ、金魚トレードのような極端な例を一度見ておくことは、「自分はどこまでを実力だと思い込んでいて、どこから先はコイン投げと変わらないのか」を冷静に振り返るきっかけになります。
もしこの動画をきっかけに、「短期売買で大きく狙うのも面白いけれど、メイン資産はインデックス積立などのシンプルな手法にしておこう」と考える人が増えたなら、それはある意味でgoldfish実験の“副産物としての成功”と言えるかもしれません。金魚は数秒後には何も覚えていないかもしれませんが、画面のこちら側にいる私たちは、その教訓をもう少し長く覚えておく価値があります。